国内でも最も知られている有名な利尿剤はラシックス?

一番有名な利尿剤は?

一番有名な利尿剤は?

現在、日本で認可されている利尿剤は非常にたくさんあります。また、一口に利尿剤といっても、利尿作用をもたらす機序が異なり、その種類も様々です。

例えばループ利尿薬、サイアザイド系、カリウム保持性、炭酸脱水素酵素阻害薬、浸透圧性などがありますし、さらにそれぞれの分類の中でも新しい薬が開発されたり、発売されたりしています。

そしてその中でも、最も有名で使用頻度も高いのがラシックスです。ラシックスというのは商品名で実際のお薬の成分はフロセミドという成分が利尿作用を持つ薬品名になります。

フロセミドの歴史は古く、発売は1965年にさかのぼります。ラシックスとして発売され、利尿降圧剤として心不全や腎不全、高血圧のお薬として利用されてきました。利尿作用としては腎臓で血液がろ過されて尿のもととなる原尿となります。

この原尿から体に必要なミネラルやブドウ糖、さらに水分が再吸収され尿が作られます。原尿の約99パーセントの水分は再吸収され、再び血液に戻っていきます。その水分を再吸収する腎臓の部分であるヘンレループというところに作用するのがフロセミドなのです。

1900年代中盤に発売されたお薬ですし、現在も新しい薬がどんどん開発されているなかで、ラシックスは古くから使われている分、広く知られていますし、しかも長く使われていることから、今でもよく用いられる利尿剤の最も有名で代表的なお薬です。

長く使用されるお薬に必要な要因はいくつかあります。まずは副作用が少なく安全性が高いこと、さらに値段が安くて非常に経済性が高いこと、さらにほかのお薬にとって代わられないことです。

新しいお薬で効果が高い、値段が安いなどよりメリットが大きなものが出ればそのお薬に利用頻度はあっという間にとってかわられます。このラシックスというお薬はこれらの要因を兼ね備えていて長く使われてきました。

フロセミドの欠点は使い続けると血液中のカリウムが減少してしまうという副作用が認められていました。

しかし、利尿際の中にカリウム保持性のタイプの利尿剤が開発され、これらを併用することで、カリウムの副作用を抑えられるようになり、利尿作用の強いフロセミドの効果とそれを補うほかの利尿剤の登場がさらに長期に利用される要因となったことも幸運でした。

ほかにも空咳が出ることがある、吐き気がすることがある、脱力感があったりふらつきなどの副作用の可能性もありますが、決して重度なものは少なく長く親しまれてきた、非常に有名なお薬となっています。